東京慈恵医大、水溶性抗がん剤も搭載可能なドラッグデリバリシステムを開発
東京慈恵会医科大学の並木禎尚講師らの研究グループは、異分野技術の融合により、これまで磁気的に送達が困難であった水溶性薬剤を中空磁性カプセルに密封することで、水溶性薬剤の送達を磁力で制御できるがん治療用ドラッグデリバリシステム(DDS)を開発した。開発した中空磁性カプセルは、磁性ナノ粒子を用いる従来技術と比べて5倍以上の薬剤を搭載することが可能で抗がん剤投与量を大幅に削減することが期待されるという。同成果は米国の科学誌「Accounts of Chemical Research」電子版に掲載された。
進行がんの治療法として最も普及している抗がん剤は、通常の薬剤とは異なり、治療効果を発揮する薬剤濃度と、中毒症状が発生する薬剤濃度とが近接する特徴を持っているため、治療効果の向上を目指して抗がん剤の投与量を増やすと、治療の継続を妨げ、時には死を招く、有害な副作用が起こり易い問題があり、この「がん病巣における薬剤濃度の上昇」と「正常組織での薬剤分布の低減」による問題の克服を目指したDDS開発が各所で進められているが、さまざまな課題が残されているのが現状である。
従来の磁性ナノ粒子には、水溶性抗がん剤の「粒子内部への密封」、「薬剤搭載スペースの確保」が難しいといった課題が存在していたが、今回研究グループでは、(1)薬剤が自由に出入りできる網目状の隙間、(2)大量の薬剤搭載スペースをもつ「中空磁性カプセル」を開発することで、これらの課題の克服を目指した。
実際に内部に水溶性抗がん剤を密封し、磁気誘導したところ、ヒトがん培養細胞株において磁性カプセルを用いない場合と比較して、抗がん剤単体の 100倍以上の抗腫瘍効果を発揮したことが確認されたほか、薬剤搭載率は、中空スペースを持たない従来型磁性ナノ粒子の5倍以上を達成したという。
研究グループでは今回の技術に対し、中空磁性カプセルの薬剤搭載率が50%以上であること、磁力による磁性カプセルの標的病巣への誘導効果が期待されることより、将来的には、抗がん剤の 投与量を1/10以下に低減できる可能性があるとしており、今後、サイズの最適化などを行い、動物モデルでの治療効果の検証を進めていくほか、中空磁性カ プセルの性能をさらに高めることで、「からだにやさしく、良く効く」がん治療を目指したDDSの開発に取り組んでいくとしている。
2011年7月28日 マイコミ
2011年7月29日金曜日
オメガ3脂肪酸が がんに効く食品
くるみを食べて脱メタボ
メタボ予防セミナーくるみ料理と酒を楽しむ夕べ開催
カリフォルニアくるみ協会
カリフォルニアくるみ協会は7月26日(火)にロイヤルパーク汐留タワーにて、メタボに悩む中高年男性35組70名を招待してメタボ予防セミナーを開催した。
くるみとメタボリックシンドロームにどんな関係が? と思うかもしれないが、くるみにはオメガ3脂肪酸という良質の脂肪酸が豊富に含まれている。これは、動脈硬化を防ぎ、悪玉コレステロール値や中性脂肪値を下げ、心臓病、がん、脳溢血・脳卒中、糖尿病、高血圧、肥満など、いわゆる生活習慣病の予防に効果を発揮し、ほかのナッツ類に比べてもダントツに多くくるみに含有されている。
つまりくるみを日常的に摂取することで、メタボ対策にもつながると言うわけだ。
セミナーではTVなどでもご活躍の山王クリニック院長山王直子先生を招き、メタボ予防についてや、オメガ3脂肪酸のメタボリックシンドロームに対する有用性を講演。
さらに、196年の歴史をもつ新潟上越市に蔵を構える妙高酒造社長の松田治久氏や2007年 日本一のシャンパーニュソムリエを決定する第6回 キュ ヴェ・ルイーズポメリーソムリエコンテストで優勝されたソムリエの田辺公一氏、ロイヤルパーク汐留タワーの君島裕シェフのトークショーも開催し、くるみを ふんだんに使ったメニューや美食に関してのこだわりなどを語った。
会場では、今回のセミナーのために特別にロイヤルパークホテルが開発したくるみメニューがふるまわれた。参加者は、妙高酒造のくるみ料理にぴったりな日本酒や、ソムリエのチョイスしたワインとともに、くるみと酒の相性や新しいおいしさを体験できた。
このメニューは9月にGlenmorangie(グレンモーレンジMHD)と、10月には妙高酒造とコラボレーションしてロイヤルパーク汐留タワーラウンジで実際に味わえるという。
山王直子先生は講演の中で「日本人は欧米人に比べて喫煙率が高く、コレステロール値もほぼ同じにも関わらず冠動脈疾患が遥かに低いのは、日本の食生活に 多く登場する魚が関与しているといわれています。 特に青魚に多く含まれているEPAやDHAといった多価不飽和脂肪酸は、動脈硬化に対して絶大な効果を発揮すると考えられています。くるみに含まれるア ルファリノレン酸もEPAやDHAなどと同じ多価不飽和脂肪酸あり、血流を良くし動脈硬化の改善が見込め、これら3つの脂肪酸を総称して「オメガ3脂肪 酸」とも呼ばれています。
‘くるみが太る’は間違いです。ナッツの中でもずば抜けてオメガ3脂肪酸の含有量が豊富で血流を良くし、メタボ予防にも役立つくるみは、積極的に1日28グラム(手のひらに軽くひとつかみ)を摂取して欲しい食材です」とコメント。
メタボ対策としてのくるみの食べ方のアドバイスなど、医学的見地からのくるみの持つ力の凄さを説いていた。
2011年7月29日 PRON Web
メタボ予防セミナーくるみ料理と酒を楽しむ夕べ開催
カリフォルニアくるみ協会
カリフォルニアくるみ協会は7月26日(火)にロイヤルパーク汐留タワーにて、メタボに悩む中高年男性35組70名を招待してメタボ予防セミナーを開催した。
くるみとメタボリックシンドロームにどんな関係が? と思うかもしれないが、くるみにはオメガ3脂肪酸という良質の脂肪酸が豊富に含まれている。これは、動脈硬化を防ぎ、悪玉コレステロール値や中性脂肪値を下げ、心臓病、がん、脳溢血・脳卒中、糖尿病、高血圧、肥満など、いわゆる生活習慣病の予防に効果を発揮し、ほかのナッツ類に比べてもダントツに多くくるみに含有されている。
つまりくるみを日常的に摂取することで、メタボ対策にもつながると言うわけだ。
セミナーではTVなどでもご活躍の山王クリニック院長山王直子先生を招き、メタボ予防についてや、オメガ3脂肪酸のメタボリックシンドロームに対する有用性を講演。
さらに、196年の歴史をもつ新潟上越市に蔵を構える妙高酒造社長の松田治久氏や2007年 日本一のシャンパーニュソムリエを決定する第6回 キュ ヴェ・ルイーズポメリーソムリエコンテストで優勝されたソムリエの田辺公一氏、ロイヤルパーク汐留タワーの君島裕シェフのトークショーも開催し、くるみを ふんだんに使ったメニューや美食に関してのこだわりなどを語った。
会場では、今回のセミナーのために特別にロイヤルパークホテルが開発したくるみメニューがふるまわれた。参加者は、妙高酒造のくるみ料理にぴったりな日本酒や、ソムリエのチョイスしたワインとともに、くるみと酒の相性や新しいおいしさを体験できた。
このメニューは9月にGlenmorangie(グレンモーレンジMHD)と、10月には妙高酒造とコラボレーションしてロイヤルパーク汐留タワーラウンジで実際に味わえるという。
山王直子先生は講演の中で「日本人は欧米人に比べて喫煙率が高く、コレステロール値もほぼ同じにも関わらず冠動脈疾患が遥かに低いのは、日本の食生活に 多く登場する魚が関与しているといわれています。 特に青魚に多く含まれているEPAやDHAといった多価不飽和脂肪酸は、動脈硬化に対して絶大な効果を発揮すると考えられています。くるみに含まれるア ルファリノレン酸もEPAやDHAなどと同じ多価不飽和脂肪酸あり、血流を良くし動脈硬化の改善が見込め、これら3つの脂肪酸を総称して「オメガ3脂肪 酸」とも呼ばれています。
‘くるみが太る’は間違いです。ナッツの中でもずば抜けてオメガ3脂肪酸の含有量が豊富で血流を良くし、メタボ予防にも役立つくるみは、積極的に1日28グラム(手のひらに軽くひとつかみ)を摂取して欲しい食材です」とコメント。
メタボ対策としてのくるみの食べ方のアドバイスなど、医学的見地からのくるみの持つ力の凄さを説いていた。
2011年7月29日 PRON Web
患者数が3倍増加のがん
年間3000人が死ぬ口腔がんは発見が遅れがち 歯科で診察を
特定の原因がなく舌の縁や頬粘膜などが白くなる白板症や、紅斑が出る紅板症は、口腔がんの前がん症状といわれる。初期ではほとんど無症状だが、白板症で7~14%、紅板症では実に50%以上の確率でがん化する。欧米では歯科の診察による早期発見で口腔がんの生存率が改善している。一方、日本では、この30年で患者数が3倍も増加しており、しかも進行がんが多く注意が必要だ。
口の中にできる口腔がん患者は、日本ではこの30年間で約3倍に増えており、現在、年間約6000人が新たに発症し、約3000人が死亡している。口腔がんの主なものは舌がんだが、このほかにも舌と歯肉の間にできる口腔底がん、歯肉がん、口の上側にできる硬口蓋がん、頬粘膜がんなどがある。
がん全体における口腔がんの割合は2~4%と少なく、また、口の中の病気は虫歯や歯周病だけだと思われているため、早期発見が遅れるケースが多い。昭和大学歯科病院口腔外科の新谷悟教授に話を聞いた。 「口腔がんの前がん病変として白板症や紅板症があります。白板症は特定の原因がなく舌の縁や頬、歯肉などの一部が白くなるもので、7~14%の確率でがん化する病変です。口の粘膜の一部が紅色になるのが紅板症で、がん化する確率は50%以上と高率なので注意が必要です」
週刊ポスト2011年8月5日号
2011年7月28日木曜日
末期の進行再発結腸・直腸がん患者向け新薬
大鵬薬品が新規抗悪性腫瘍薬「TAS-102」の臨床第II相試験結果を発表
大鵬薬品工業(東京都千代田区)は22日、同社が開発を進める新規ヌクレオシド系抗悪性腫瘍薬「TAS-102」に関する臨床第II相試験の結果が、第9回日本臨床腫瘍学会学術集会(横浜)において公にされたと発表した。標準治療不応な進行再発結腸・直腸がん患者に対し生存期間を有意に延長することが示された。
本試験は、フッ化ピリミジン系薬剤、イリノテカンおよびオキサリプラチンを含む2レジメン以上の標準化学療法に不応となった切除不能な進行再発結腸・直腸 がん患者172名を対象とし、プラセボ対照の二重盲検ランダム化比較試験でTAS-102の延命効果を主要評価項目として評価している。
その結果、TAS-102投与群ではプラセボ投与群に比べ全生存期間が延長し[全生存期間 中央値:9.0か月対6.6か月]、死亡リスクも有意に減少した[HR=0.56,p=0.0011]。また、治療関連死は認められず、最も高頻度に認められたCTCAEグレード3以上の薬物有害反応は好中球減少であり、下痢や倦怠感、悪心などは10%以下だった。
2011年7月28日 医療人材ニュース
大鵬薬品工業(東京都千代田区)は22日、同社が開発を進める新規ヌクレオシド系抗悪性腫瘍薬「TAS-102」に関する臨床第II相試験の結果が、第9回日本臨床腫瘍学会学術集会(横浜)において公にされたと発表した。標準治療不応な進行再発結腸・直腸がん患者に対し生存期間を有意に延長することが示された。
本試験は、フッ化ピリミジン系薬剤、イリノテカンおよびオキサリプラチンを含む2レジメン以上の標準化学療法に不応となった切除不能な進行再発結腸・直腸 がん患者172名を対象とし、プラセボ対照の二重盲検ランダム化比較試験でTAS-102の延命効果を主要評価項目として評価している。
その結果、TAS-102投与群ではプラセボ投与群に比べ全生存期間が延長し[全生存期間 中央値:9.0か月対6.6か月]、死亡リスクも有意に減少した[HR=0.56,p=0.0011]。また、治療関連死は認められず、最も高頻度に認められたCTCAEグレード3以上の薬物有害反応は好中球減少であり、下痢や倦怠感、悪心などは10%以下だった。
2011年7月28日 医療人材ニュース
確実にガン細胞だけを除去する精密機械
『ガイアの夜明け』では、自らが編み出した独自の医療技術を惜しみなく提供し、世界の患者を救おうと奔走している人々を追う。今も、原発事故の影響で放 射能汚染に苦しむチェルノブイリ。当時体内被曝したため、甲状腺がんを発症した患者が多い。この放射能汚染地域で、一人の日本人医師の医療支援活動に密 着。
【"神の手"を持つ名医、なぜチェルノブイリで...?】
1986年4月26日、チェルノブイリ原発事故が起きた。現場では、様々なガンで数万人の住民が亡くなっている。とくに女性が多く発症する甲状腺ガンは、放射線による影響が最も指摘されている。日本医科大の外科医・清水一雄教授は、12年前からチェルノブイリに通っている。1998年、清水教授は世界で初めて内視鏡を使った甲状腺ガンの手術に成功。内視鏡を使うため手術痕が小さく、完治も早いという利点があった。そして翌99年に教授は、単身チェルノブイリへボランティアとして渡った。事故から13年、そこで見たのは「20年遅れた医療技術では、ガン患 者を診断することさえできない...」という現実だった。そこで、これまで現地にはなかった日本の最新検査システムを導入、ガンの早期発見・早期治療を実 現するため、ロシア人医師たちの指導を始めた。そして「自分の開発した技術で若い女性たちを救いたい!」という思いで2009年からは、日本医科大の医学 生たちを連れて、日本製の機材を持ち込み、現地の病院で内視鏡手術を実施。これまで一般的だったメスを使った手術は大きなキズが残ってしまうため、(現地 ではそれを隠すためタートルネックの女性が多い)内視鏡手術は、20代の女性たちにとってまさに夢のような技術であった。今後は現地でも内視鏡手術ができ るよう、研修を進める予定だ。
【世界の医師が注目...がん患者を救う、ニッポンの"極小技術"】
長野県岡谷市、精密機械工場が集まるこの町に、全国の医師たちが詰めかける会社がある。リバー精工は、大手医療機器メーカーとは違ったアプローチでユニー クな製品を作り出す会社。社長の西村幸氏は元々、モノづくりの世界に身を置いていたわけではない。実は、法務省の官僚だった。地元・長野に戻った西村氏の 目にとまったのが、家内制手工業で作られる医療器具の部品だった。人の為に頑張れるのはこの仕事だと思い、半年間弟子入りし技術の取得に没頭した。その後 リバー精工を立ち上げ、数々の医療機器を開発していくこととなる。製品の特徴は、全国の大学病院の医師と、共同開発をしていくということ。通常、医療機器 メーカーが開発から生産し、その器具を医師たちは使いこなそうと努力する。しかしリバー精工の場合は逆。あらかじめ医師たちから要望を聞き、共同で開発を する。例えば、医師の要望から、ナイフ型だったカテーテルの処置具を、自在に回転するハサミ型のものにした。これまでに比べ確実にガン細胞だけを除去することができ、手術時間を大幅に短縮させることに成功した。そんな折、西村は5年前に大腸や胃など5つのガンがあることが判明した。それ以来、自らもガン患者の身として、患者にとっても負担の少ない器具を作ることを目指している。
リバー精工の医療機器は、最近では海外からも注目され始めている。世界中からその処置具を試してみたいというオファーが来ているのだ。そんな時に起きた震 災。日本製品の風評被害が世界で巻き起こり、興味を示していた中国側の輸入代理店からは、安全性を証明するよう求められた。そこで日本の最先端医療を世界 に広めていくために、西村氏はある作戦を考えていた...
【案内人】江口洋介 【ナレーター】蟹江敬三
【放送】『ガイアの夜明け』7月26日(火)22:00~22:54(テレビ東京系列・一部地域を除く)
【"神の手"を持つ名医、なぜチェルノブイリで...?】
1986年4月26日、チェルノブイリ原発事故が起きた。現場では、様々なガンで数万人の住民が亡くなっている。とくに女性が多く発症する甲状腺ガンは、放射線による影響が最も指摘されている。日本医科大の外科医・清水一雄教授は、12年前からチェルノブイリに通っている。1998年、清水教授は世界で初めて内視鏡を使った甲状腺ガンの手術に成功。内視鏡を使うため手術痕が小さく、完治も早いという利点があった。そして翌99年に教授は、単身チェルノブイリへボランティアとして渡った。事故から13年、そこで見たのは「20年遅れた医療技術では、ガン患 者を診断することさえできない...」という現実だった。そこで、これまで現地にはなかった日本の最新検査システムを導入、ガンの早期発見・早期治療を実 現するため、ロシア人医師たちの指導を始めた。そして「自分の開発した技術で若い女性たちを救いたい!」という思いで2009年からは、日本医科大の医学 生たちを連れて、日本製の機材を持ち込み、現地の病院で内視鏡手術を実施。これまで一般的だったメスを使った手術は大きなキズが残ってしまうため、(現地 ではそれを隠すためタートルネックの女性が多い)内視鏡手術は、20代の女性たちにとってまさに夢のような技術であった。今後は現地でも内視鏡手術ができ るよう、研修を進める予定だ。
【世界の医師が注目...がん患者を救う、ニッポンの"極小技術"】
長野県岡谷市、精密機械工場が集まるこの町に、全国の医師たちが詰めかける会社がある。リバー精工は、大手医療機器メーカーとは違ったアプローチでユニー クな製品を作り出す会社。社長の西村幸氏は元々、モノづくりの世界に身を置いていたわけではない。実は、法務省の官僚だった。地元・長野に戻った西村氏の 目にとまったのが、家内制手工業で作られる医療器具の部品だった。人の為に頑張れるのはこの仕事だと思い、半年間弟子入りし技術の取得に没頭した。その後 リバー精工を立ち上げ、数々の医療機器を開発していくこととなる。製品の特徴は、全国の大学病院の医師と、共同開発をしていくということ。通常、医療機器 メーカーが開発から生産し、その器具を医師たちは使いこなそうと努力する。しかしリバー精工の場合は逆。あらかじめ医師たちから要望を聞き、共同で開発を する。例えば、医師の要望から、ナイフ型だったカテーテルの処置具を、自在に回転するハサミ型のものにした。これまでに比べ確実にガン細胞だけを除去することができ、手術時間を大幅に短縮させることに成功した。そんな折、西村は5年前に大腸や胃など5つのガンがあることが判明した。それ以来、自らもガン患者の身として、患者にとっても負担の少ない器具を作ることを目指している。
リバー精工の医療機器は、最近では海外からも注目され始めている。世界中からその処置具を試してみたいというオファーが来ているのだ。そんな時に起きた震 災。日本製品の風評被害が世界で巻き起こり、興味を示していた中国側の輸入代理店からは、安全性を証明するよう求められた。そこで日本の最先端医療を世界 に広めていくために、西村氏はある作戦を考えていた...
【案内人】江口洋介 【ナレーター】蟹江敬三
【放送】『ガイアの夜明け』7月26日(火)22:00~22:54(テレビ東京系列・一部地域を除く)
酵素制御でがん新治療法
酵素異常、がん化促す 東大が解明、先天奇形にも
東京大学の畠山昌則教授らは細胞内にある酵素の働きが異常に活性化することによって、がん化や先天奇形が起きる仕組みの一端を明らかにした。酵素の異常により、本来はがん化を防ぐように働くたんぱく質を、がん化を促すものに転換していた。酵素の制御が可能になれば治療法開発につながる可能性もある。
研究チームは脱リン酸化酵素「チロシンホスファターゼ(SHP)2」に注目した。細胞の中で物質からリン酸を奪い取り、化学反応のオン、オフを制御している。この酵素に傷がつくと異常に活性化した暴走状態になり、がん化や先天奇形が起きることが知られていたが詳細な仕組みは分かっていなかった。
2011年7月27日 日経産業新聞
東京大学の畠山昌則教授らは細胞内にある酵素の働きが異常に活性化することによって、がん化や先天奇形が起きる仕組みの一端を明らかにした。酵素の異常により、本来はがん化を防ぐように働くたんぱく質を、がん化を促すものに転換していた。酵素の制御が可能になれば治療法開発につながる可能性もある。
研究チームは脱リン酸化酵素「チロシンホスファターゼ(SHP)2」に注目した。細胞の中で物質からリン酸を奪い取り、化学反応のオン、オフを制御している。この酵素に傷がつくと異常に活性化した暴走状態になり、がん化や先天奇形が起きることが知られていたが詳細な仕組みは分かっていなかった。
2011年7月27日 日経産業新聞
良性の卵巣嚢腫ががん化する確率
卵巣嚢(のう)腫 良性でも定期的に検査を
「沈黙の臓器」とも称される卵巣。腫瘍(しゅよう)ができても、ある程度の大きさになるまで自覚症状はほとんどない。腫瘍の多くは良性である確率が高く、うち最も多いのが「卵巣嚢腫(のうしゅ)」という。妊娠、出産の経験がない若い女性が発症することもあり良性だからといって放っておくと悪化する恐れもある。
卵巣は子宮の両側に1つずつあり、1つの大きさは2~3センチほど。卵巣嚢腫は、その卵巣の一部にできた袋状の腫瘍内に液体や脂肪などがたまった状態を言う。個人差はあるが、卵巣がこぶし大以上の大きさになると、下腹部が膨らんだり、違和感を感じたりすることもある。
「一般的には症状がないので、検診などで偶然見つかる人が多い病気です。嚢腫の部分がねじれたり破裂したりして急激な腹痛や吐き気に襲われ、そこで初め て発症していることを知る人もいます」と、四谷メディカルキューブ(東京都千代田区)の子安保喜ウィメンズセンター長は話す。
卵巣嚢腫は、その腫瘍内にたまった内容物によって、主に三つの種類に分けられる。さらさらとした水のような液体がたまる「漿(しょう)液性嚢胞(のうほ う)」、どろっとした粘り気のある液体がたまる「粘液性嚢胞」、髪の毛や歯、軟骨などがたまることもある「皮様嚢腫」だ。
このほか、卵巣にできた子宮内膜症が出血を含んで腫れた「子宮内膜症性嚢胞(別名・チョコレート嚢胞)」があり、これは不妊症の一因とも言われている。
嚢腫が見つかる年代は10代~高齢者と幅広く、その原因は分かっていない。放っておくと巨大化することもある。また悪性の可能性を否定するためにも、通 常5センチ以上の大きさになると手術で治療し、組織学的な確定診断を行う。子安さんは「卵巣嚢腫と診断されたら、早めに画像診断や腫瘍マーカーの採血をし て、嚢腫の種類や悪性腫瘍の可能性などを診てもらうことが大切です」と話す。
卵巣は絶えず細胞分裂を繰り返しており、その過程で悪性に転化する危険性がある。東京逓信病院婦人科の秦宏樹部長は「良性の卵巣嚢腫ががん化する確率は決して低くはありません」と指摘する。
秦さんによると、2005年から10年までの5年間に同病院婦人科が新規に治療した卵巣がん患者は40人。うち6人が良性卵巣嚢腫の経過観察中だった。特に、チョコレート嚢胞に卵巣がんが発生する頻度が高く、たとえ卵巣嚢腫で良性と診断されても、定期的な観察は必要だという。
腫瘍自体は超音波検査で簡単に発見できる。秦さんは「かかりつけ医などで超音波検査を受ける機会があれば、ついでに下腹部全体を見てもらって、早期発見につなげてほしい」と話す。
2011年7月28日 朝日新聞
「沈黙の臓器」とも称される卵巣。腫瘍(しゅよう)ができても、ある程度の大きさになるまで自覚症状はほとんどない。腫瘍の多くは良性である確率が高く、うち最も多いのが「卵巣嚢腫(のうしゅ)」という。妊娠、出産の経験がない若い女性が発症することもあり良性だからといって放っておくと悪化する恐れもある。
卵巣は子宮の両側に1つずつあり、1つの大きさは2~3センチほど。卵巣嚢腫は、その卵巣の一部にできた袋状の腫瘍内に液体や脂肪などがたまった状態を言う。個人差はあるが、卵巣がこぶし大以上の大きさになると、下腹部が膨らんだり、違和感を感じたりすることもある。
「一般的には症状がないので、検診などで偶然見つかる人が多い病気です。嚢腫の部分がねじれたり破裂したりして急激な腹痛や吐き気に襲われ、そこで初め て発症していることを知る人もいます」と、四谷メディカルキューブ(東京都千代田区)の子安保喜ウィメンズセンター長は話す。
卵巣嚢腫は、その腫瘍内にたまった内容物によって、主に三つの種類に分けられる。さらさらとした水のような液体がたまる「漿(しょう)液性嚢胞(のうほ う)」、どろっとした粘り気のある液体がたまる「粘液性嚢胞」、髪の毛や歯、軟骨などがたまることもある「皮様嚢腫」だ。
このほか、卵巣にできた子宮内膜症が出血を含んで腫れた「子宮内膜症性嚢胞(別名・チョコレート嚢胞)」があり、これは不妊症の一因とも言われている。
嚢腫が見つかる年代は10代~高齢者と幅広く、その原因は分かっていない。放っておくと巨大化することもある。また悪性の可能性を否定するためにも、通 常5センチ以上の大きさになると手術で治療し、組織学的な確定診断を行う。子安さんは「卵巣嚢腫と診断されたら、早めに画像診断や腫瘍マーカーの採血をし て、嚢腫の種類や悪性腫瘍の可能性などを診てもらうことが大切です」と話す。
卵巣は絶えず細胞分裂を繰り返しており、その過程で悪性に転化する危険性がある。東京逓信病院婦人科の秦宏樹部長は「良性の卵巣嚢腫ががん化する確率は決して低くはありません」と指摘する。
秦さんによると、2005年から10年までの5年間に同病院婦人科が新規に治療した卵巣がん患者は40人。うち6人が良性卵巣嚢腫の経過観察中だった。特に、チョコレート嚢胞に卵巣がんが発生する頻度が高く、たとえ卵巣嚢腫で良性と診断されても、定期的な観察は必要だという。
腫瘍自体は超音波検査で簡単に発見できる。秦さんは「かかりつけ医などで超音波検査を受ける機会があれば、ついでに下腹部全体を見てもらって、早期発見につなげてほしい」と話す。
2011年7月28日 朝日新聞
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