2011年5月17日火曜日

がん血管を減らして増殖を抑える

タンパク質が血管作り制御解明 がんや心筋梗塞治療に

血管の細胞膜にある特定のタンパク質の働きを調節すると、新しい血管の形成を抑えたり促したりできるメカニズムを京都府立医大のチームが解明し、16日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

同大学の松原弘明教授(循環器内科学)は「がんにつながる血管を減らして増殖を抑えるほか、血管形成を促進すれば、血流をよくして心筋梗塞などの治療に活用できる」としている。

チームによると、このタンパク質は「ARIA」と呼ばれ、血管内側の細胞や血管に分化する細胞の細胞膜にあり、細胞の過剰な増殖を抑える酵素「PTEN」を細胞膜に引きつけて結び付く。

2011年5月17日 共同通信