2011年4月21日木曜日

抗がん剤の嘔吐に改善効果

大鵬薬品、スイス社と制吐配合剤でライセンス契約

 大塚ホールディングスの子会社、大鵬薬品工業(東京・千代田)はスイスの製薬会社ヘルシン・ヘルスケアと新たな制吐剤配合剤についてライセンス契約を結んだ。作用メカニズムが異なる2つの成分「パロノセトロン」と「ネツピタント」を含む。大鵬薬品工業が化学療法中のがん患者の薬として、日本で前臨床開発と臨床開発にあたる。

 パロノセトロンはセロトニン(5―HT3)受容体拮抗薬で、抗がん剤投与から24時間以上遅延して表れる嘔吐(おうと)に改善効果が高い。一方のネツピタントはニューロキニン(NK―1)受容体拮抗薬で急性期に効果を発揮する。

2011年4月19日 日経産業新聞