ヤクルト、独社からがん治療薬の独占開発権
ヤクルト本社は医薬品メーカーの独エテルナゼンタリス(フランクフルト市)から、がん治療薬として開発中の化合物「ペリフォシン」について、日本での独占的な開発販売権を獲得した。重点領域と位置付けるがん領域で、新薬候補群を拡充する。
ペリフォシンはがん細胞の細胞膜の機能を妨げることで、がん細胞の活性を阻害する治療薬候補。大腸がんや多発性骨髄腫の治療薬として研究開発が欧米で進められている。日本での治験開始は2011年度後半となる見通し。
ヤクルトはエテルナ社に頭金600万ユーロ(約6億9000万円)を支払うほか、日本での承認申請に向けた開発の進展に応じて最大4400万ユーロ(約50億6000万円)を支払う。販売額に応じて料率が変化するロイヤルティーも支払う。
2011年3月10日 日本経済新聞