2011年3月10日木曜日

がん抑制遺伝子の治験を承認

悪性胸膜中皮腫の新治療研究、厚労省に申請へ 岡山大

岡山大の遺伝子治療臨床研究審査委員会は9日、豊岡伸一助教(呼吸器外科)らが申請していた、悪性胸膜中皮腫の患者にがん抑制遺伝子「REIC」を組み込んだウイルスを投与する臨床研究を承認した。3月中に厚生労働省に申請する。

岡山大病院によると、REICは、人の組織やマウスを使った実験で幅広い種類のがん細胞を死なせる効果が確認されている。化学療法や外科手術による治療が難しい患者が対象で、胸部への投与量を徐々に増やし、安全性や効果を確かめる。

岡山大病院は前立腺がんに対する臨床研究を先行して実施中。

2011年3月9日 産経新聞